高齢者の方へ 帯状疱疹の予防接種 種類と効果、費用についてやさしく解説
この度は、当サイトをご覧いただきありがとうございます。
私たちは、高齢者の皆様がご自身の健康について考えるきっかけとなり、安心して予防接種について知っていただけるよう、分かりやすい情報をお届けしたいと考えております。
今回は、近年注目されている帯状疱疹の予防接種について、その種類や期待できる効果、そして気になる費用など、大切な情報を丁寧にご説明いたします。どうぞ、お茶を飲みながらでも、ゆっくりとお読みください。
帯状疱疹とは? 高齢者の方に知っていただきたいこと
帯状疱疹は、「水ぼうそう」と同じウイルスが原因で起こる病気です。子供の頃に水ぼうそうにかかったことがある方は、このウイルスが体の中に潜んでいます。
通常、このウイルスは体の免疫力によって抑えられています。しかし、加齢や疲れ、病気などで免疫力が下がると、ウイルスが再び活動を始め、神経に沿って痛みや赤い発疹、水ぶくれが現れることがあります。
特に高齢者の方の場合、発疹が治った後も、ピリピリとした痛みが長く続く「帯状疱疹後神経痛」に悩まされるケースがあり、日常生活に大きな影響を与えることも少なくありません。このつらい痛みを避けるためにも、予防が大切だと考えられています。
帯状疱疹予防接種の種類と効果について
帯状疱疹の予防接種には、現在、主に二つの種類があります。それぞれのワクチンには特徴がありますので、ご自身の状況に合わせて、かかりつけのお医者様とよくご相談いただくことが大切です。
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生ワクチン
- 水ぼうそうにかかったことのある方が対象で、弱毒化したウイルスを接種するワクチンです。
- 通常、1回の接種で完了します。
- 帯状疱疹の発症を抑える効果や、もし発症しても症状を軽くする効果が期待されています。
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不活化ワクチン
- ウイルスの一部を使ったワクチンで、水ぼうそうにかかったことがない方や、免疫力が低下している方でも接種できる場合があります。
- 通常、2回の接種が必要とされています。
- 生ワクチンに比べて、より高い予防効果と、神経痛への移行を防ぐ効果が期待されています。
これらの予防接種を受けることで、帯状疱疹そのものの発症を抑えたり、もし発症してしまっても、つらい痛みや合併症(神経痛など)が軽く済む可能性が高まります。ご自身の健康を守るための一つの選択肢として、お考えいただければと思います。
気になる費用と助成制度について
帯状疱疹の予防接種は、インフルエンザワクチンなどと同様に、現在のところ法律で定められた定期接種ではありません。そのため、予防接種にかかる費用は、原則として全額自己負担となります。
費用は、接種するワクチンの種類や、医療機関によって異なりますので、実際に接種を受ける前に、かかりつけのお医者様や医療機関に確認することをおすすめいたします。
公的な助成制度について
嬉しいことに、近年では、帯状疱疹の予防接種費用の一部を助成する制度を設けている市区町村が増えてきています。これは、高齢者の皆様の健康を支えるための取り組みです。
- 確認方法:お住まいの市区町村によって助成の有無や、助成の対象となる年齢、金額、手続きの方法などが異なります。
- お住まいの市区町村の窓口(保健センターや高齢者福祉担当課など)
- 市区町村の広報誌や公式ウェブサイト
- かかりつけのお医者様 上記のいずれかで、最新の情報をご確認ください。
助成制度を利用することで、費用の負担を減らすことができます。ぜひ、ご自身の地域でどのような制度があるか、お調べになってみてください。
予防接種を受ける前に、大切なこと
予防接種は、ご自身の体調が良いときに受けることが大切です。また、これまでの病歴(持病やアレルギーなど)や、現在服用されているお薬がある場合は、必ず接種を受ける前にかかりつけのお医者様にお伝えください。お医者様が、予防接種を受けることが可能かどうか、適切に判断してくださいます。
まとめとご相談先
帯状疱疹の予防接種は、加齢とともに高まる帯状疱疹の発症リスクや、長く続く神経痛のつらさを和らげるための一つの大切な方法です。
「本当に必要だろうか」「費用はどれくらいかかるのか」「どこで受ければいいのか」など、ご心配な点やご不明な点がありましたら、一人で悩まずに、ぜひ専門の方にご相談ください。
お住まいの市区町村の窓口(保健センターや高齢者福祉担当課など)や、日頃からお世話になっているかかりつけのお医者様が、皆様の疑問に丁寧にお答えし、安心して予防接種を受けられるようサポートしてくださいます。どうぞお気軽にご相談ください。